資料提供=東海テレビ放送
2022年の年間ベストセラー第1位(トーハン調べ・文庫総合部門)で、
現在81万3千部を突破した小説が原作の土ドラ「三千円の使いかた」。
結婚や出産、育児、そして離婚など、人生のあらゆる出来事に大きくかかわってくる
「お金」をテーマにした今までにないドラマです。
第6話では、美帆(葵わかな)の両親である和彦(利重剛)と智子(森尾由美)に
離婚の危機が!
それを知った御厨家の面々が「和彦改造大作戦」に乗り出す・・・という展開。
無口な父親・和彦を演じる利重剛と、対照的な義理の息子・太陽を演じる堀井新太に、
第6話の見どころを語ってもらいました。
無口な和彦60歳、第6話では思いの丈を話します!
[利重剛インタビュー]
――多くの作品でお父さん役を演じておられる利重さん。和彦さんはいかがですか?
「和彦は、これまで演じてきた中でも最も無口な役ですね。特にドラマの序盤では、本当に寡黙(笑)。ただ、今回のようなセリフのない役のほうが意外と難しくて。喋らない分、「どのように伝えようか」など考えることは多いと思います。そこで心がけているのは「顔で説明をしない」というか、わかりやすい表情を作らないこと。でも現場の雰囲気が明るいので、ついついそっちに引っ張られそうになるんですよね」
――同年代として、和彦さんに共感できる部分はありますか?
「私も妻と娘という女性に囲まれて暮らしているんですが、全員がよく喋る家庭なので。でも二人が喋っていると、確かに言葉少なになる時もありますね。家族が楽しそうだと、黙っていても心地いいんです。和彦もそうなんじゃないのかな。家族の楽しげな雰囲気を見ていて、よかれと思って口を出さないでいたら話に加わるタイミングを逸したまま数十年が経過して・・・本人も困っているんじゃないでしょうか」
――利重さんの「お金との付き合いかた」は?
「年を重ねると、夫婦二人の老後の資金もそうだし、子どもをちゃんと社会に出してあげるためのお金もそうだし、若い頃と違っていろいろとお金について考えますよね。だからというわけではないですが、自然と倹約するようにもなりました。煙草も吸わなくなったし、お酒もそれほど飲まなくなったし。高価なモノを買うこともそれほどないけれど、妻と娘が楽しそうに話しているのを見ると、これで十分だなって思えるんです。ドラマのタイトルではありませんが、「三千円で何日分くらいの食費になるのかな」なんてチャレンジを考えたりするのも結構楽しいですね」
――視聴者へのメッセージをお願いします。
「私も若い頃は「お金なんて、ないならないでいいじゃん」と思っていたのですが、家族が増えればそうもいかないし、いろいろと考えることも出てきます。このドラマでは、そんな我々世代や上の世代、下の世代それぞれのお金に対する考え方が描かれています。どれも「自分とは違うな」ではなく、「どの人の気持ちも分かる」という内容になっていると思います。
そして第6話では、和彦がそれまでと打って変わって喋るようになります。それまでの喋らない役柄に慣れてきたところだったから、私も台本を読んでビックリしました。何が彼に起きたのか、寡黙だった和彦が何を考えてきたのかが分かる回なので、ぜひ楽しみにしていてください」
実はミニマリストで、物欲もあまりなく・・・
[堀井新太インタビュー]
――太陽さんはどんな役でしょうか?
「ドラマの冒頭でも美帆ちゃんに「太陽さん、まぶしい」って言われるほど、爽やかでまぶしい役ですよね。監督からも「太陽さんがいるだけで、現場が明るくなるような存在にしたい」と言われました。第4話で節約に悩む真帆に対して「それって、俺がもっと稼げっていう話だよね」と太陽が言うのですが、普通なら逆ギレみたいな感じになるじゃないですか。でも太陽の場合は本当に前向きにそう思っているんですよね。そんなポジティブな役です」
――現場の雰囲気はどんな感じですか?
「やはり山崎紘菜さんとのシーンが多いですね。山崎さんとは以前にもご一緒したことがあるのですが、どのシーンもきちんと考えてお芝居の骨組みをしてくれるので、全幅の信頼を置いています。そして娘である佐帆役の泉谷星奈ちゃんも素直なリアクションを取って素直に演じてくれて・・もう天才です(笑)。真帆と佐帆とのシーンは「二人にお任せ」って感じなんですが、これはまさに井戸家の力関係を表しているのかも」
――堀井さんの「お金との付き合いかた」は?
「日々節約を意識しているわけではないのですが・・。ただ、スーパーマーケットで食材を買ったりしたら、腐らせたりせず最後まで使い切るということは心がけていますね。そもそも物欲があまりないので、引っ越しをする際も自分の持ち物は段ボール2箱分くらいしかなくて驚かれたことがあるくらい。そう、ミニマリストなんです(笑)。だから衝動買いもしたことがないし、何かを購入する際はかなり吟味しますよ」
――第6話の見どころを教えてください。
「「和彦さんと智子さんが離婚!?」ということで、御厨家が大騒ぎになる第6話。太陽は太陽らしく、お父さんを全力で応援するのですが、果たしてその結末は? という展開です。やはり見どころは、これまで無口だったお父さんが口を開き、長年伝えてこなかった想いを伝えるところではないでしょうか。やっぱりあれだけ寡黙だったお父さんが一生懸命喋るというだけでグッとくるものがあるし、そのシーンを見て皆さんも「自分も頑張ろう」とか「思い切って行動しよう」という気持ちになってくれるのではないかと思います」
美帆(葵わかな)が御厨家に帰ってからも、ほとんど会話らしい会話をしてこなかった父・和彦(利重剛)。母・智子(森尾由美)との関係も冷え切っていた。親友の千さと(とよた真帆)の離婚をきっかけに、自身も離婚について真剣に考え貯金を始めていた智子は、間もなくやって来る和彦の定年退職の日を、離婚を切り出すXデーと定めていた。それを知った美帆、真帆(山崎紘菜)、琴子(中尾ミエ)は和彦を「理解のある夫」に仕立てようとするが、和彦のやることすべてが裏目に出てしまい・・。そして迫り来るXデー、御厨家に最大のピンチが訪れる!
【放送日時】2023年1月7日(土)~2月25日(土)
毎週土曜23時40分~24時35分 (予定)
【放送回数】全8話(予定)
【企 画】市野直親(東海テレビ)
【原 作】原田ひ香 「三千円の使いかた」(中公文庫)
【脚 本】嶋田うれ葉 鈴木裕那 青木江梨花
【音 楽】横山克 橋口佳奈
【主 題 歌】「Choices」 LE SSERAFIM (ユニバーサルミュージック)
【挿 入 歌】「えっか」 mihoro* (ビクターエンタテインメント)
【演 出】村上牧人(テレパック) 室井岳人 柿原利幸 下向英輝
【プロデューサー】遠山圭介(東海テレビ) 雫石瑞穂(テレパック)
山本梨恵(テレパック)
【制 作】東海テレビ テレパック