「准教授・高槻彰良の推察」前半戦終了! 豪華女優陣の名シーンをプレイバック!

ドラマ

資料提供=東海テレビ放送

民俗学の准教授・高槻彰良(伊野尾慧)と大学生・深町尚哉(神宮寺勇太)
の凸凹バディによる謎解きミステリー、オトナの土ドラ
『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season1』。

主演の伊野尾、神宮寺ら男性キャストに注目が集まりがちですが、
実は女優陣も若手注目株、演技派、個性派が集結した豪華ラインナップとなっています。

今回はそんな女優陣にスポットを当て、それぞれの名シーンを
番組プロデューサーに選出してもらい、前半戦をプレイバックします。

第1話ゲスト:志田未来「圧巻の芝居力」

第1話のゲストは志田未来。コックリさん騒動に揺れる小学校の教師役でした。
番組Pは悩みながらもベストシーンとして
コックリさん騒動を引き起こした原因を志田が告白する場面を挙げました。

番組P「コックリさんによって起きた現象を主人公が解明し、物語は一旦収束するかに見えるんです。でもそこで志田さん演じる教師・まりかの声が歪む(※嘘を吐くと声が歪んで聞こえる)。そのセリフを口にする志田さんの表情がまさに「無」なんです。その直前まで相談者として普通にリアクションしていた分、その「無」が良い意味でものすごく気持ちが悪い(笑)。物語の外にいたはずなのに、その表情ひとつで第1話の主役に躍り出た。そのあとの感情の吐露はさすがの一言。圧巻の芝居力で現場の空気すら一変させました」

第2話ゲスト:山田杏奈×金澤美穂「嘘と本音の絶妙な距離感」

第2話ゲストは山田杏奈と金澤美穂。
「わら人形の呪い」にかけられた妹と、妹を守ろうとする姉の姉妹役として出演。
この話では、衝撃的なラストが視聴者を待ち受けていました。
事件解決と思いきや両者の声が歪み、嘘を吐きあったままエンディングに。
あのエンディングこそが見どころだろうと思いましたが、
番組Pはそれぞれ別のシーンをピックアップしました。

番組P「山田さん演じる大学陸上部の期待の新人・綾音は、実は自作自演で怪異を引き起こしていたんです。そんな山田さんのベストシーンは、第2話冒頭のグラウンドを走っている場面。状況説明として陸上選手の綾音が練習で走っている描写なのですが、その表情がすでに深い悩み、葛藤を感じさせていたのは、山田さんの感受性あればこそ。あの顔を見せられたら、監督もプロデューサーも惚れますね。
 姉の琴子を演じた金澤さんも、最初に主人公に相談に来るシーンがすごかった。妹を心配して相談に来るのですが、一瞬ココアを飲みながらものすごく意味深な表情を浮かべたんです。あの顔一つでこの人にも何かある、と感じさせるのはさすがの一言です」

第3話ゲスト:奥村佳恵「最後の涙はずるい」

第3話のゲストは、村の住人・鬼頭(久保酎吉)とその息子の妻・実和子(奥村佳恵)。
今回は女優にスポットを当てているので、
奥村のシーンだけプレイバックしてほしいと番組Pに無理なお願いをしました。

番組P「第3話は原作にもある鬼の伝承が残る村での悲しい事件を描いたストーリーです。鬼の骸骨が見つかったと思いきや、それは江戸時代の人骨で、それがきっかけで裏にあるもう一つの死が浮かび上がってくる。そんなストーリーの中、奥村さん演じる実和子は幼子を抱えて村に住む普通の女性。のはずですけど、最初の登場から不穏な空気感をまとって演技をしてくれました。「絶対この人、怪しいぞ」って(笑)。なのに、ラストで主人公が真実を解明した時、一気に感情を爆発させて思いを吐き出したシーンがもう人の弱さとか優しさとか全部を表現していて・・・最後の涙はずるい。あれを見せるためにずっと怪しくしていたとしたら、計算がすごすぎます。
 あと、やっぱり久保さんのベストシーンもいいですか? 途中で洞窟の中で慟哭する久保さんは圧巻でした。編集を担当しているスタッフがわざわざ「鳥肌たちました」と言いに来たくらいですから」

第4話ゲスト:市川由衣×馬渕英里何「その芝居、モデル誰かいるでしょ(笑)」

第4話は、映画の撮影現場で起きる怪奇現象がテーマとなりました。
ゲストは女優の藤谷更紗(市川由衣)とマネージャーの宮原(馬渕英里何)。
映画業界、芸能界という、演じる側にとっても一番身近な舞台設定に
二人はどう取り組んだのでしょうか?

番組P「第4話は芸能界のお話で、登場人物たちが感じる悩みや葛藤は、おそらく多かれ少なかれ、市川さんも馬渕さんも感じていたり、身近に見ていたりすると思います。その意味では、自分の中で役柄をイメージしやすい設定だったかもしれません。
 ただ脚本の藤井さんと台本を作る際に第4話の裏テーマとして据えたのが、女性が生きていく上での「年齢の壁」なんです。一般社会でもそうだと思いますが、日本はまだまだ「若さ」が価値基準の一つになりがちで、芸能界は特にそれが強い。そこへの抗い、がむしゃらさみたいなものを真っすぐに表現することで、女性を縛る変な枠組みを取っ払ってしまいたいなと。市川さんも台本のその部分を感じてくださり、ラストの思いを吐露するシーンに全力で臨んでくれました。台本に書かれていない部分も含めて更紗の人生すべてを乗せる珠玉の1カットになったと思います。
 一方、馬渕さんは登場から良い意味で偉そう(笑)。「いるいる、こんな人」というキャラクターをさらにデフォルメして、でもリアリティを感じさせていたのはさすが。冒頭、高槻が飲み物を勧めるシーンで、伊野尾さんがセリフを言い終わる前に「結構ですぅ」とピシャリ。その芝居、モデル誰かいるでしょ!? って現場で笑いをこらえるのが大変でした。でもそんな芝居を重ねておいて最後のお辞儀で全部OKにしてしまう。あの一礼だけで更紗と宮原が良い関係なんだなと分からせるのは凄いです」

更紗のラストシーンを振り返って、市川と馬渕はこう答えてくれました。

市川「若い頃から女優をしている更紗と同じように、私も14歳から女優を始め、この業界のいろいろな面を見てきているので、更紗が感じていることに共感できる部分は多かったです。悩みを誰にも言えず、ずっと心の中に“あるもの”を抱えながらも、女優という仕事を一生懸命やっている姿や、それを吐露する姿は、演じていて胸に迫るものがありました」
馬渕「私は更紗の独白を聞きながら「こんなふうに思わせてしまって申し訳ない」とか「この痛みって、私(マネージャー)の痛みでもある」とか「もっと彼女を輝かせる仕事を取ってこなきゃいけない」と思いながら、宮原を演じました。私だったらそういうマネージャーさんに側にいてほしいので!」

ヒロイン:岡田結実「実は一番難しい芝居を要求している」

女優陣プレイバック、ラストを飾るのは、このドラマのヒロインで
高槻研究室の大学院生・生方瑠衣子を演じる岡田結実。
根が明るく、怪異や人の抱える闇など暗くなりがちな物語の空気感を
ふわっとやわらかくしてくれるこのドラマの癒し的存在です。
そんな瑠衣子を演じる岡田に対し、番組Pは
「実は一番難しい芝居を要求している」と答えました。

番組P「このドラマはキャラクターが強い登場人物ばかり。そんな中で瑠衣子は誰よりも「普通」な存在なんです。実は「普通」が一番難しい(笑)。モノマネも癖がある人をまねるのは簡単ですよね。どうやって「普通」を表現するのかって本当に役者泣かせなんです。
 でも岡田さんは一つひとつのセリフ、しかも相手のセリフを大事にして、その言葉に対して素直にリアクションをしてくれています。「そうか、相手に合わせることで『普通』も表現できるのか」と若い岡田さんに教えられた気がします。きっと岡田さん自身の素直さ、表裏のなさが瑠衣子を生かしてくれているんだなと。
 そんな瑠衣子の一番好きなシーンは、次回放送の第5話に出てきます。尚哉のとあるセリフを受けたあとの「そっか」という一言なのですが、そこに瑠衣子が抱えている感情、尚哉に対するやさしさ、高槻への思い、全部が乗っていて・・・現場でモニター見ながらちょっと感動して泣きそうになってしまいました」

このように「芝居の面白さ」も楽しめる「准教授・高槻彰良の推察」の世界。
9月4日土曜23時40分の第5話「呪われた部屋の怪」放送を前に、
もう一度頭から俳優陣の芝居を見返したくなった方は、FODで過去放送回を復習しては?

◆第5話あらすじ(9/4放送)
嘘が分かる能力を失い、「助手を止めさせてほしい」と尚哉(神宮寺勇太)が言う。高槻(伊野尾慧)は「分かった」と受け入れるが・・・。そんな中、なぜか不幸続きの難波(須賀健太)が尚哉に泣きついてくる。原因は不幸の手紙にありそうだが、こともあろうに高槻は自分が代わりに呪われると言い出して・・・。さらに『隣のハナシ』に新たな相談が入る。相談者は桂木奈々子(鞘師里保)。一人暮らしの部屋で何度引っ越しても怖い体験が続くのだという。原因を調査すべく瑠衣子(岡田結実)と不動産屋に向かった高槻は、そこで店主の山口(螢雪次朗)と息子の雅史(金井浩人)に会う。
◆番組情報
タイトル:「東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察」
放送日時:
Season1 東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 9月4日(土)よる11時40分 放送
Season2 WOWOWプライム・WOWOWオンデマンド 10月10日(日)よる11時 放送・配信
出演:伊野尾慧 神宮寺勇太 岡田結実 須賀健太 吉沢悠 ほか
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