「グランマの憂鬱」足立梨花インタビュー 「30歳を迎え、初めて演じる母親像」姑、娘の演技を受けて挑む!

ドラマ

資料提供=東海テレビ放送

私たちにとって身近で切実な問題を、萬田久子が演じるグランマが
愛ある「喝!」で一刀両断!
「グランマの憂鬱」はその痛快さにスカッとすると同時に、
ほっこりする痛快人情ドラマです。

足立梨花が演じるのは、都会での生活から一転、夫が継ぐ実家のある百目鬼村で
姑と同居することになった百目鬼(どうめき)由真。
デビュー15周年、30歳という節目の年に演じる母親役、
そして共演する萬田久子や加藤柚凪について聞きました。

村の生活に臨機応変に溶け込む、それが由真のすごいところ

――約5年ぶりの土ドラ出演、そして今回も母親役ですね。
「前回の「限界団地」では男の子のお母さんでしたけれど、母親役としてはかなり若い設定でしたよね。子どもとの距離が近い役だったと思いますが、今回は私も30歳になりましたし、リアルなお母さん役が求められているのかなと思っています。そういう意味ではどのように役作りをしていこうか、ちょっと悩みました。物語の中での言動にも余裕があったり、逆になかったり。そのバランスを考えながらお芝居をするのは、今回が初めてかもしれません。台本のまま演技をするというよりも、頭の中で一旦考えるということを意識的に行うようにしています」

――演じる百目鬼由真は、どんな役ですか?
「以前はバリバリ働いていて、でも結婚して子どもも産まれて、さらに横浜から夫の実家の村に引っ越してきて、お義母さんと同居を始めて。撮影していても感じるのは「コレって結構勇気のいる決断だなぁ」ということですね。家の近所に何でも揃っていた都会の生活から自然豊かな村に移住して、たぶん田舎特有のしきたりもあると思うんです。でも、そうしたことをあまり大変だと思っていないところが由真のすごいところで、臨機応変に溶け込んでいくんですよね。村の皆さんには「大奥様と同居してやっていけるのかしら?」と心配されているだろうけど、由真自身はそこまでミキさんを怖がっていないんじゃないかな。本当に素直にいろいろな人とお話ができるいい人という印象です。ちょっと天然な部分もありますが(笑)」

ミキの嫁姑関係に関する持論に、共感しまくりです!

――撮影現場は、どんな雰囲気ですか?
「笑いの絶えない楽しい現場ですね。萬田さんもすごくお話が好きな方で、今ハマっている韓国ドラマのことを熱く語ってくださいます。毎日韓国ドラマを見ているらしくて「1日10分でもいいから見るの。そうしたらね、明日も頑張ろうって気持ちになれるの」っておっしゃっていて、すごいなぁ、覚える台詞の量も多いのにと感心しています。そして柚凪ちゃんは、カメラが回っていないときでも亜子そのもの! 現場は萬田さんと柚凪ちゃんを中心に笑顔が広がっていく感じで、この空気感が画面を通じて届くといいなって思っています」

――由真とミキのような嫁姑関係については?
「いやぁ、やっぱり嫁姑問題って大変だと思うんですよ(なぜか小声)。でも、それぞれの想いがしっかりとあって、相手を想う気持ちがきちんと伝わっていれば分かり合えるんじゃないかなと、ミキさんとのシーンを撮影しながら思うようになりました。第1話でも嫁姑の距離感について「嫁姑が仲良くなる必要なんてない、上手くいっている程度でよし」というミキさんの台詞があったのですが、台本を読んだときに「なるほど、そうだよね」と、とても共感できました。とにかくミキさんの言葉で不安がかき消されるというか、そんなに頑張らなくてもいいよと言われているような、ほっこりする場面がたくさんありますね」

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足立梨花がグランマの「喝!」に怯える、「あるコト」とは?

――もし、足立さんがグランマに日頃の悩みを相談するとしたら?
「私って本当に、休みの日に一歩も歩きたくないタイプなんですよ。外出はおろか、家の中でさえも。究極のインドア派ですね(笑)。定位置に座ると、冷蔵庫に行くのすら億劫という。周りの人からは、30歳を過ぎたら身体の変化がすぐ来るから、そのライフスタイルはまずいよと言われていて。今ちょうど30歳なので、ちょっと怖いなと思い始めています。でもこんな悩みをグランマに相談したら、絶対「喝!」って言われるだろうなぁ。いやもう想像つくもん。最初に謝っておけばいいのかな? ごめんなさい!」

――ドラマの見どころと、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
「今回のドラマはグランマからも、そして亜子ちゃんからも教わることがたくさんあるドラマかなと思っています。由真はそんな二人に寄り添うような存在なので、皆さんも同じ気持ちでドラマを見ていただけたらうれしいです。
それと4月って、新たな場所でスタートを切る人が多い季節じゃないですか。友人関係でも職場でも、いい距離感を保って相手を敬う気持ちがあれば絆も生まれるし、仲良くなれると思うんです。由真がミキさんはもちろん、村の人たちに溶け込んでいく感じも見ていただければと思います。そして皆さんもグランマの「喝!」が飛んでこないように、気をつけて日々過ごしてくださいね(笑)」

ストーリー
どんな相手にも臆することなく、愛ある「喝!」で身近な問題を解決に導く百目鬼ミキ(萬田久子)。ある日、百目鬼村で撮られた、軽トラで車を強引に追い越す暴走動画がSNSで拡散。炎上騒ぎが起こる。その軽トラの運転主は、村で一人暮らしの老人・秀じい(泉谷しげる)だった。ミキと村長の橋本文五郎(モト冬樹)は早速秀じいから真相を聞こうとするが、秀じいは暴走を認めず、息子から請われた免許返納も拒絶する。
同じ頃、ミキの元にある親子が相談に来る。高校生の星(リコ)がスマホ依存で心配だという。ミキは由真(足立梨花)に頼んで様子を見てやってほしい、としばらく百目鬼家で預かることに。亜子(加藤柚凪)はスマホが欲しいお年頃で星を慕う。しかし、星の悩みは他にあるようで。便利なツールとどう付き合うか? とある思いを馳せる青春人情ドラマ。
放送概要
【放送日時】2023年4月8日(土)~5月27日(土)
     毎週土曜23時40分~24時35分 (予定)
【放送回数】全8話(予定)
【企  画】市野直親(東海テレビ)
【原  作】高口里純 「グランマの憂鬱」(双葉社JOUR COMICS)
【脚  本】森脇京子 阿久津朋子 遠山絵梨香 的場友見
【音  楽】鈴木ヤスヨシ
【主 題 歌】「鋼の騎士Q」 THE ALFEE (ユニバーサルミュージック)
【演  出】岡野宏信 長尾楽 雨宮由依 他
【プロデューサー】中頭千廣(東海テレビ) 小林和紘(FCC) 浅野澄美(FCC)
【制  作】東海テレビ  FCC

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