「最高のオバハン~」原作の林真理子先生、制作秘話を語る!

ドラマ

資料提供=東海テレビ放送

「週末が楽しみになる!」と評判のオトナの土ドラ「最高のオバハン 中島ハルコ」。
名古屋出身の毒舌スーパーレディ・中島ハルコ(大地真央)が、
世の悩みや不正を忖度ナシの毒舌でバッサリ斬り倒していく痛快ストーリーに、
SNSでは「面白すぎてハマる!」と早くもシリーズ化を希望する声も・・・。

原作は、”女の本音”を鋭く描き出すことに定評がある林真理子さん。
その小説『最高のオバハン』シリーズ*は、人気漫画家・東村アキコさんから
熱烈なラブコールを受けてコミック**にもなりました。
そんな人気小説家の林真理子先生が、本作のロケ現場を見学しました。
(※以下、美のスーパードクター“ハルコ先生”にならって“真理子先生”とお呼びします)

*『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』
『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』(文春文庫刊)
**『ハイパーミディ 中島ハルコ』(「ココハナ」集英社)

大地、松本らキャストと、幸田サーキット、和食屋へ

原作者がロケ現場を訪問するというのはよくあることですが、
今回は都内の現場でも、愛知の名古屋でもなく、地方の町まで足を延ばした真理子先生。
これには本作に対する期待の高さが伺えます。

見学1か所目は、額田郡幸田町の「幸田サーキットyrp桐山」。
第2話で登場したレースシーンの撮影終了後、大地真央さん、松本まりかさんと
軽い挨拶を交わし、レーシングカーの前で記念撮影となった真理子先生。
その3人の並びにカメラマンが「すごい豪華!」と声を上げ、
「先生もいい笑顔です!」と次々シャッターを切っていきます。

その後、車で10分ほどの和食屋「花翠(はなすい)」へ。
見学2か所目で待っていた真魚さん(いづみの後輩・高田真央役)、
田山涼成さん(ういろう屋「紫風堂」4代目・三島昭宏役)と合流。
大地さん、松本さんを含めた4人が、「高級料亭で会食しながら
真央(真魚)の東大コンプレックスを聞く」という第3話で登場したシーンを見学

その感想として「大地さんって、フェイスガード越しでもすごい目ヂカラ!
顔芸などいっぱい工夫して演じてくださり、ますますドラマが楽しみです」
と興奮気味に話し、真理子先生は現場を後にしました。

また原作の制作秘話や愛知の思い出などについて、真理子先生のコメントが届きました。

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主演・大地真央と聞いて「あんなスターさんが本当に!?」

<原作者・林真理子インタビュー>

――「最高のオバハン」シリーズがドラマ化されると聞かれた時の感想は?
「本を出すと割とドラマ化のお話をいただくのですが、それが実現するのは何10冊に1回あるかないか。この『中島ハルコ』も他からのお話はあったんですけど、『1年間預からしてくれ』なんてことが多くて・・・そんな中、東海テレビさんが『ウチの局で大地真央さん主演で作りたい』と言ってくださった。『あんなスターさんが本当に?』みたいな感じで非常にうれしかったんですが、お友達のテレビ関係の人から『大体そういう時はすごいスターの名前を出すんだよね』と言われて少し不安になったりして。でも、ちゃんと実現させてくださった東海テレビさんは本当にすごいなと思いましたね」


――ハルコを演じる大地真央さんの印象は?
「これまで二度ほど対談していますが、もうすごいゴージャスな美女っていう印象です。舞台も宝塚時代をはじめ、『ローマの休日』『マイ・フェア・レディ』ほか何度も拝見しております。そういう意味では長年のファンですね。あと、ご主人といらっしゃる食事会で二度ほどお目にかかったことがありますが、とってもお似合いのカップルですよね。
 その時、大地さんのあまりの美しさに『何を召し上がっているんですか?』と聞いたら『イスラエルのハチミツ』と言って、後日それを送ってくださったんです。しかも手書きのメッセージまで添えて・・・あんなスターさんなのに、気遣いがすごいですよね。
 それに話題のCMも面白い! 大女優の大地さんだからこそのおかしさと、何とも言えない可愛らしさがあって。コメディエンヌの才能もあるし、何やっても綺麗。特に『シェルブールの雨傘』に似せたCMの時なんか、『本当に綺麗な方だなぁ』って思いましたね」

”中島ハルコ=林真理子”と思われショック 実はいづみタイプ

――いづみを演じる松本まりかさんについての印象は?
「可愛い! 最近ではドラマだけでなく、バラエティーにもよく出てらっしゃいますよね。先ほど初めてお会いした時に松本さんが『こういう役は初めてだ』と仰っていて、割と普通の常識的な女の子の役なんで、(怪演封印で)どんな風になるのか期待しています。
 実は、私自身がいづみなんですよ。いつも人の後始末や嫌な思いをさせられている“いづみ役”。なのに、ネットを見ていたら『中島ハルコは林真理子の実物だろう』って書かれていて、『世間にそう思われているんだ』とすごいショックでしたね。そんな背景もあって、今回のいづみさん(松本)は可愛いすぎるし、ハルコさん(大地)は美人すぎるかな。私や編集部がイメージしていたハルコさんは、あんなゴージャスでエレガントな美女じゃなくて、もっと“おばちゃん”って感じだったので(笑)」

――タイトルに「最高のオバハン」と付けた経緯は?
「単行本*がそんなに売れなくて、文庫を作る際に編集部の担当が『もうちょっと親しみやすいタイトルに変えたい』といくつか案を持って来た中から『これがいい!』って選びました。だって、すごいインパクトがあっていいじゃない? 出版社の営業会議では、社内のおじさんたちに『おばさんたちに失礼だ』なんて非難の嵐で大反対されたらしいんですけど、『私がいいって言ってんだから、いいわよ!』って、そのまま押し切ってもらったんです。このタイトルになってから東村さんがコミック化してくださって、売れ行きも伸びたし、こんな風にドラマ化の機会までいただいて、本当に良かったなと思っています。私自身、この作品はもっと読まれてほしいなと思っていたのでね」

*『中島ハルコの恋愛相談室』『中島ハルコはまだ懲りてない!』(文藝春秋)

年に何回か、美味しいものを食べるためだけに名古屋へ

――真理子先生にとって、愛知や名古屋の印象は?
「豊橋は大学の4年間毎年、吉田の手筒花火*を見に行ってたんです。大学のすごい仲良しが豊橋の人で、当時お父様が豊橋の商工会議所の会頭をやっていて、吉田神社の前の大邸宅に来る何百人って人にビールやお寿司を振る舞うのを見たり、そこから蒲郡へ泳ぎに行ったり、スキーに行ったりしてね。そうそう豊橋って、うどんがめちゃくちゃ美味しいんですよ! それに家まで配達してくれるの、菜飯や田楽と一緒に・・・そういった思い出もあり、豊橋は私にとってものすごく土地勘があるところだったので、今日(駅を)降りて懐かしくうれしかったですね。大人になってからは秋元康さんが年に1~2回、日本料理『得仙(とくせん)』でのあんこう鍋の会に招いてくれたり、この間は『日本で一番うまい天ぷら屋へ行こう』と言われて名古屋駅で集合したり。そんなわけで、名古屋には美味しいものを食べるためだけに年に何回か日帰りで来ていますね」

*吉田神社で毎年7月中旬に行われる豊橋祇園祭。手筒花火はこの神社が発祥の地と言われている。
一般社団法人豊橋観光コンベンション協会のサイト
http://honokuni.or.jp/toyohashi/tezutsuhanabi/
http://honokuni.or.jp/toyohashi/festival/

――視聴者の皆さんへ、メッセージをお願いします。
「『最高のオバハン』はとても楽しく書いた小説。最近の私の小説の中でもすごいコメディータッチで、皆さんから面白いと言われた作品だし、世間から『林真理子は最近大家ぶっているけど、この作品は真骨頂だろう』なんて言われている作品です。その昔、ハルコのモデルになった女性にはいろいろなエピソードがありましたが、こんな風にドラマ化されて、これでちょっと元が取れて良かったかな(笑)。今は世の中みんなが明るいもの、楽しいものを求めている時期だと思うので、このドラマはピッタリじゃないかと思っています!」

◆第6話あらすじ(5/15放送)
「宝石は女の歴史なのよ!」。自宅に泥棒が入り、珍しくボロボロと泣き出すハルコ(大地真央)。一方、クリニックの事務長・大谷(合田雅吏)は父・卓(清水紘治)の46歳差の再婚話にうろたえていた。大谷のため、真相を探るべくハルコといづみ(松本まりか)は愛知・蒲郡市へ。卓の恋人・愛菜(結城モエ)の本当の狙いは一体!? ハルコの眼力によって嘘が次々と暴かれる中、外国人窃盗団を追う警察も巻き込み、最後は愛のハルコ節!
◆番組情報
放送日時 :2021年5月15日(土)23:40~
タイトル :「最高のオバハン 中島ハルコ」
出演 : 大地真央、松本まりか、真魚、合田雅吏、蕨野友也、
今野浩喜、高橋ひとみ、田山涼成
Twitter https://twitter.com/tokaitv_dodra
Instagram https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

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