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資料提供=エレクトロ 89
この度、『すべてが変わった日』(8/6公開)のトークショー付き試写会が
7/26に都内にて開催され、映画パーソナリティの伊藤さとりと、映画評論家の
松崎健夫が登壇。「いろいろ考えさせられる映画」など本作の魅力を語りました。
『すべてが変わった日』は、週末興行収入が全米初登場1位を記録した
ダイアン・レイン、ケビン・コスナー共演の最新作。
1960年代を舞台に、暴力的な男と再婚した義理の娘と孫を連れ戻すべく、
レスリー・マンヴィル演じる母親に支配された、異様な一家に立ち向かう夫婦を描く
極上のサイコスリラーです。
「ダイアン・レインとケビン・コスナーの共演ならラブストーリーものだと思うじゃない? 夫婦再生のロードムービーかと思ったら急にサイコスリラーなっていきますよね」(伊藤)
「こんなハードな映画だとは思わなかった。この二人といえば、最近だと『マン・オブ・スティール』の夫婦だしね」(松崎)
と、本作を観終えた二人は揃って「想像していた内容との違いに驚いた」と明かしました。
また松崎は本作に、近年の映画にみられる「血縁のない人たちの方が、絆が強いのではないかということを問われている」と現代ならではの切り込みを入れます。
「この作品って、ブランチ(マンヴィル)一家は血がつながっているけど、他の登場人物たちは血縁関係がないですよね。どこか疑似家族のように見えるマーガレット(レイン)と本当に血縁関係のあるブランチ一家の戦い」と本作の輪郭を語ると、伊藤は登場するキャラクターの行動に注目。
マーガレットが孫をお風呂に入れるシーンの長さや、ブランチの息子と甥への異常な執着、義理嫁のローラ(ケイリー・カーター)は強い力のある人間に依存して生きている点に注目し、「これって、実は依存した三人の母親を描いているのでは?」と同性ならではの目線で本作を読み取ります。
そして「一度見てから見返すとまた違って面白い」と話し、松崎も「確かに! ブランチの目線で見るときっと面白いよね。だって、こっちが主人公ってこともありえるでしょ。ブランチからしたら、家族で楽しく過ごしていたところ、知らない女に息子と孫を取られるんだもんね」と、”違った目線でも作品を見返せる”という新たな視点を語りました。
最後にそれぞれ、
「脚本が素晴らしい海外作品は、私たちに(最後を)投げかけると思うんです。この作品がまさにそうで、シーンによってこの人はどんな人なのか。こんな未来が待っているんじゃないかとか常に考えさせてくれる映画だと思います」(伊藤)
「物語の人物が、その後どうなったのかが知りたいとは思うけど、そうではなくて、そこを考えることによって作品自体のその後も生かしてやってくださいと思うんですよね。そういう意味では、この作品ってスタート地点からさまざまなことを考えさせられると思います」(松崎)と語りました。
1963年、モンタナ州の牧場。元保安官のジョージ・ブラックリッジと妻のマーガレットは、落馬の事故で息子のジェームズを失う。3年後、未亡人として幼い息子のジミーを育てていた義理の娘のローナが、ドニー・ウィーボーイと再婚。暴力的なドニーがローナとジミーを連れてノースダコタ州の実家に引っ越したと知ったマーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意する。しかしジョージとマーガレットを待ち受けていたのは、暴力と支配欲ですべてを仕切る異様な女家長、ブランチ・ウィーボーイだった……。
ダイアン・レイン、ケビン・コスナー、ケイリー・カーター、レスリー・マンヴィル、
ウィル・ブリテン、ジェフリー・ドノヴァン、ブーブー・スチュワート
[スタッフ]
監督・脚本:トーマス・ベズーチャ 原作:ラリー・ワトソン
タイトル:『すべてが変わった日』
公開表記:8月6日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほかにて
全国ロードショー
配給:パルコ ユニバーサル映画
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