資料提供=東海テレビ放送
ある日、夫が女性になったら…⁉
夏菜、新川優愛、白洲迅がトリプル主演する土ドラ『個人差あります』は、
突如、性別が変わってしまう「異性化」に翻弄される夫婦の物語。
鶴田真由が演じるのは、小説家である苑子(新川)の担当編集者・菊原順子役。
公私ともに苑子の相談に乗り、時には厳しく接し、
スランプ気味の苑子から創作意欲を引き出そうとすることも。
また晶(夏菜)との関係を悩む苑子に、スミレ(大浦龍宇一)を紹介した人物でもある。
第六話では、家を出た苑子と、仕事に没頭する晶、それぞれの葛藤が描かれた。
お互いに相手を思うからこその夫婦の選択は、周囲の助言もありさらに迷宮に。
最終話まであと二回。第七話を前に菊原への思いを話す鶴田が、
26年ぶりに共演した、大浦との間で感じた印象的なシーンも語りました。
菊原は個性を受け入れる許容量の大きい人。人をカテゴリーで見ない
<鶴田真由 インタビュー>
――菊原を演じる際に意識したことは?
「菊原は苑子を作家としてだけではなく、精神的にも成長を促していくようなメンターのような立場です。酸いも甘いも経験している彼女の生きざまみたいなものがセリフににじみ出てくるといいなと思いながら奮闘しています」
――見識や交遊も広く、悩める苑子にスミレを紹介します。
「菊原は個性を受け入れる許容量の大きい人だと思います。人をカテゴリーで見ていないですし、その人はその人として受け入れている。きっと個性的な作家さんや、いろんな人にも会う機会がある仕事でしょうから、そういう彼女の性格はその中で学んできたことなのだろうと思います」
――物語を読んだ感想をお教えください。
「いろいろな人の目線に立って考えられる、とても深い台本になっていると思いました。重く描いていないところがいいと思いました」
――印象に残っているシーンは?
「スミレとのシーンです。実は大浦さんとは26年ぶりの共演で(1996年放送のドラマ『君と出逢ってから』)、本当、あっという間に月日が流れていて驚いています。でも今回のシーンはお互い大人になったからこそできたお芝居だと思いました。お互いに経験してきた、目には見えない積み重なったものを、どこか共感し、共有できているような。そんなところが菊原とスミレの間にもあると思います。多くは語らなくても、行き交う心のやりとりのような感じがとても印象に残っていて、昔の私たちではできなかったかもしれないですね」
――菊原は苑子に厳しさと優しさを持って接しますが、鶴田さんが思う「思いやりの気持ち」とは?
「私もなかなかできないですが、相手の立場に一回立ってみることと、その状況を俯瞰で見ることだと思います。感情でものを言い過ぎないことも大事かな。そういう時は状況がちゃんと見れていないですからね」
――視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
「このドラマは色々な性別の人が登場します。人は性別に限らず、どの人も人それぞれ十人十色なのです。だから、何かのカテゴリーに当てはめることなく、その人をその人ごと受け入れることが大切なのだと改めて思いました。簡単そうでなかなか難しいことなのかもしれません。でも、それが出来たら世界はいろいろな色の素敵なモザイク画になりますね。「個人差あります」とはそういう意味なのだと、私も演じながら勉強させてもらっています」
晶(夏菜)は苑子(新川優愛)を慮って離婚を考え始めていたが、上司の澤(大浦龍宇一)に一方的に決断することの傲慢さをたしなめられ、話し合いを勧められる。一方、苑子は友人のスミレ(女装した澤/大浦龍宇一)と話している中で、別居している夫が「異性化体質」であること、浮気をされたこと、それでも夫への愛情は揺るがないことを打ち明けてしまう。それを聞いてスミレは・・・。そんな折、晶は医師の勧めで「異性化」を経験した人が集まるミーティングに参加する。初めて異性化した人々の様々な生き方、考え方に接した晶は・・・。
【放送日時】2022年8月6日(土)~9月24日(土) 全8回
毎週土曜23時40分~24時35分(予定)
【放送回数】全8話(予定)
【企画】市野直親(東海テレビ)
【原作】日暮キノコ「個人差あり〼」(講談社「週刊モーニング」所載)
【脚本】ひかわかよ
【音楽】yuma yamaguchi 犬養奏
【主題歌】「曖昧な2人」 JUNNA (フライングドッグ)
【挿入歌】「魔法のアト」 ビッケブランカ (avex trax)
【演出】山内大典(共同テレビ)
知ってるワイフ(CX)サイレント・ヴォイス(BSテレ東)しもべえ(NHK)
紙谷楓(共同テレビ)
結婚相手は抽選で(THK)竜の道(KTV)しもべえ(NHK)
【プロデュース】河角直樹(東海テレビ) 水野綾子(共同テレビ)
【制 作】東海テレビ 共同テレビ