“孤独の呪い”の秘密を知る遠山役 「准教授・高槻彰良の推察」第7、8話ゲスト:今井朋彦インタビュー

ドラマ

資料提供=東海テレビ放送

完全記憶力を持つ民俗学の准教授・高槻彰良(伊野尾慧/ Hey! Say! JUMP)と
人の嘘がわかる大学生・深町尚哉(神宮寺勇太/ King & Prince)
の凸凹バディによる謎解きミステリー、オトナの土ドラ
『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season1』。
いよいよ今週最終回を迎えます。

第7話では、“四時四十四分の呪い”の裏に隠された人間の悪意を暴いた高槻。
しかし、尚哉と同じ能力を持ち“孤独の呪い”の秘密を知る遠山の登場で物語は急展開。
再び心の扉を閉じようとする尚哉に、高槻もまた怪異体験者であったことを告白した。
SNS上では「胸が締め付けられた」「早く最終回が観たいけどロスが怖い」
と最終回に向け、さまざまな思いがつぶやかれています。

そして最終回では、ついに本物の怪異が登場!?
人の嘘がわかる呪いをかけられた祭から8年。尚哉は高槻とともに
再び青い提灯の“死者の祭”に足を踏み入れる。尚哉の“孤独の呪い”は解けるのか? 

キーパーソンとなる尚哉と同じ“孤独の呪い”をかけられた遠山役・
今井朋彦に話を聞いてみました。

遠山は光と影「良くも悪くも尚哉くんに影響を与える存在」

<今井朋彦インタビュー>

――遠山宏孝という役について教えてください。
「遠山は、尚哉くんと同じ能力を持つ千葉県警の広報官。第7話では、警察官としては記者クラブの人たちと自分の前任者の不正や癒着を暴こうとした、ある意味正義の人です。ただ、一個人としては尚哉くんの苦しみが理解できる立場。良くも悪くも尚哉くんに影響を与える存在です。登場の仕方としては非常に不気味で「こいつが悪なんじゃないか」という雰囲気を漂わせ、前半と後半では随分見え方が変わってくる役。光と影を両方感じさせなくてはいけない。ですが、そこを演じ分けようと考えるよりも、シーンごとにそこに書かれているセリフを大事にしながら演じています。「こういうキャラクターだから」というよりも、実際撮影に入って尚哉くんや高槻先生を目の前にした時に、相手の発するものや表情、言葉の強さなど、その場の雰囲気を大事にしながら役として上手く融合することを心がけています」

――尚哉とのシーン、遠山はどんな気持ちなのでしょうか?
「遠山自身、嘘が分かる能力を持ってるが故に体験しなくてはならなかった苦難の連続を、今後尚哉くんが味わうことはほぼ確定的とわかっているので、警察に誘うのは、ある意味、父親的な感覚なんじゃないかと。自分の手元にいれば、少しはカバーもサポートもしてあげられますからね。でもそれは自ら呪いの殻に閉じこもる行為でもある。第7話の後半、尚哉くんが遠山に「どうやったら周りの人の嘘に耐えられますか?」と質問してきて、遠山は「完全に耐えられるようにならない」と答えているのですが、決して突き放しているつもりはないんです。遠山の実体験から導いた答えなだけで。交番時代に能力を使って良いこともあったけど、結局、社会の権力構造に潰された側面もあって・・・だから、あのシーンを演じている時は、過去の苦しみを自分の中で反芻して、理不尽な世の中に対して、もう一度怒りと絶望が湧いてくる感覚の方が強かったですね」

――尚哉を挟み、高槻との対決もありましたが、演じてみていかがでしたか?
「現場でのファースト・インプレッションは、お2人とも目が綺麗だということ。「いい俳優さんはみんなそうだ」と言われればそうなんですが(笑)、やっぱり向き合った時の目の澄み方が印象的でしたね。私たちの仕事は「初めまして」のその日に、お互いの目を見て芝居をするわけなんですが、そこで力みなく澄んだ目ですっとその場にいられるというのは素晴らしく、また変に肩の力が入っていない姿に、こちらの力も抜いてもらえた気がしましたね。加えて、お2人とも控え室からものすごくオーラを発しているという印象ではないのですが、いざカメラの前に立つと内側から“ふ~”っとエネルギーが出てくる。「(エネルギーを)出してやる!」というギラギラした感じではなく、内側から自然と出てくるものが、すごくピュアで信じられる。芝居をしているうちにジワジワと発せられるそのエネルギーに、自然と僕も引き込まれていきましたね」

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今井の“異能”は100人の名前と顔を、ほぼ完全記憶!?

――本作の「異能を持つ凸凹バディ」にかけて、ご自身の“人より優れた才能”とは?

「人の名前を覚えること。2年前までの9年間、大学で教員として演技を教えていたので、毎年100人ちょっとの生徒を覚えていましたね、パーフェクトまではいかないですけど。座学のペーパーテストと違って、実技の成績をつけるには教室内を動き回る中で、どの子がどういう演技をしたかを見なくちゃならないんですよ。僕は入学時の写真で覚えているので、その後に髪を染めて「全然違うじゃん!」って子や、写真に加工を施して「カッコよくしすぎじゃないか?」って子もいたり(笑)。鈴木さんや田中さんは1クラスに数人いるから下の名前で覚えなきゃとか、毎年4月は脳みそフル回転でしたよ!」

――最終回の見どころをお願いします。
「第7話での遠山は謎が多く、ベールに包まれているので「こいつは一体どういう目的で、何がしたくて、こういう動きをしているのか」というのを一緒に想像しながら楽しんでもらえたと思います。最終回では尚哉にとっての未来の姿として「諦め」を体現する大人としての役割があり、遠山のように生きていくのか、それとも違う道を尚哉が選べるのか、そこをドキドキしながら見守っていただければうれしいです。遠山自身も他の人物、特に尚哉との関係性が第7話とは随分変わってくるので、その変化も楽しんでいただければと思います」

いよいよ迎える最終回。尚哉にかけられた“孤独の呪い”は
どのようなカタチで解かれるのか・・・「死者の祭りの怪」は
9月25日(土)23時40分から放送(東海テレビ・フジテレビ系)。
第7話「四時四十四分の怪」の見逃し配信も放送時間前まで見ることができます。

最終回を前にFODで過去放送分を一気見するのもオススメ!


◆第8話あらすじ(9/25放送)
『べっこう飴を選べば、お前は孤独になる』人の嘘が分かる呪いをかけられた祭から8年。尚哉(神宮寺勇太)は高槻(伊野尾慧)とともに、再び“青い提灯の祭”に足を踏み入れる覚悟を決める。村ではもう祭は行われていないというが、近隣の女性(ふせえり)や謎の老人(モロ師岡)の言葉はそれが嘘であることを示していた。一方、瑠衣子(岡田結実)は知り合いの神主(ベンガル)から不吉な情報を聞き出す。「のろいの言葉が死者を呼び起こす」と。凸凹バディのヒューマンミステリー第一章、ここに完結!
◆番組情報
タイトル:「東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察」
放送日時:
Season1 東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 9月25日(土)23時40分 放送
Season2 WOWOWプライム・WOWOWオンデマンド 10月10日(日)23時 放送・配信
出演:伊野尾慧 神宮寺勇太 岡田結実 須賀健太 吉沢悠 ほか
Twitter https://twitter.com/tokaitv_dodra
Instagram https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/
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