先日、年金に関する詐欺の電話を受けたので、その体験談をお話します。
① 年金事務所の職員を名乗る詐欺
詐欺者は年金事務所の職員を装い、「保険料の納めすぎによる還付金があります」と
言って近くのATM(現金自動預け払い機)に行くよう指示します。
その後、現金を振り込ませる詐欺です。
② 個人情報を詐取する手口
詐欺者は日本年金機構の職員を名乗り、年金の支払のために必要なこととして、
口座番号などの個人情報を回答させます。
特に自宅の固定電話宛に国際電話(+1や+44などから始まる番号)から
かかってくる事例が確認されています。
ある日、私のスマホに「不明」と書かれた着信がありました。
出ると、年金事務所の職員・杉田と名乗る男で、
「12月の年金保険料を重複して払っているので、重複分を還付したい」
という内容でした。
まず着信が「不明」となっている時点で怪しい。
しかも、私は毎回納付書をしっかり確認して支払っているので、
重複して払った覚えはまったくありません。
「これはパターン①の詐欺だな」と直感しました。
このケースだと、「近くのATMに行くよう指示して振り込ませる」という
段取りになりますが、「一体、どうやって誘導をするのだろう」と興味があり、
少し話に乗ってみることにしました。
男は、こう言いました。
「先日、保険料を重複して払っていることをハガキで通知したのですが、
お返事がなかったのでお電話しました。
これからオンラインで手続しますので、指示に従ってください」
男は私にLINEのIDを伝えてきたので、そこからLINEでつながりました。
翌日あらためて電話するというので、都合の良い時間を伝えて
その日は電話を切りました。
翌日、電話がかかってきました。
ATMの振込口座を教えてくるのかなと思いきや、
「まずマイナポータルに入る必要があります。
LINEでURLを送るので、そこから入ってください」と言ってきました。
指示通りLINEのURLに入るとマイナポータルのサイトに飛びました。
しかし、そこからどう操作するのか分かりません。
「あれ、どうしよう?」と思っていたら、電話が切れてしまいました。
その後もマイナポータルのサイトを見ていましたが、何をしていいのか分からず。
その間に、2回ほど電話がかかってきては切れました。
結局、操作が分からず、諦めてLINEを閉じました。
それからすぐに”本物の”年金事務所に連絡しました。
自分が保険料を重複して払った事実はあるか、調べてもらったところ、
「そういう事実はありません」との返答。
私はことのあらましを説明しました。やはり詐欺だったようです。
事務所の人から「個人情報は教えてないですか?」と聞かれて、「ないです」と言うと、
「ご連絡ありがとうございました。この件は本部に報告させていただきます」
とお礼を言われました。
例のLINEは即座にブロックしました。
この後、いろいろ調べて分かったのですが、
どうやら偽マイナポータルに登録させて、個人情報を搾取する手口のようでした。
パターン①かと思いましたが、どうやらパターン②に近かったですね。
いずれにしても、私は途中で離脱しましたが・・ww
しかも杉田という男、滑舌が悪いというか、もごもごと喋っているので、
正直何を言ってるのか聞き取りづらかったです。
普通詐欺の電話をかけてくる人間って、もっと喋りの上手い奴かと思ったけど、
それは先入観でしたね。ww
喋りのヘタな人間も詐欺をやってきますから、皆さん気を付けてくださいね。
大事なのは、
・相手の言うことを鵜吞みにしないこと。
・無暗に個人情報を教えないこと。
・こちらから本物の年金事務所などに連絡して確認してみること。