昨年４月、９月、11月の３回、大腸の内視鏡検査を受けました。
この内視鏡検査と、その前にモビプレップ（下剤）を飲んだ時の体験談を、
前後編の２回にわたってお話します。
モビプレップを飲んで、大腸をきれいに
昨年３月、区民検診を受けたところ、大腸に異常が見つかり、
再検査として内視鏡検査を受けることになりました。
この内視鏡検査の前に、便を全部出して大腸をきれいにしておくために、
下剤（＝腸管洗浄液）を飲まなければなりません。
その下剤として、医療機関でモビプレップを渡されました。
下剤には、ピコプレップ、ビジクリア、ニフレック、マグコロールPなど
さまざまな種類がありますが、その中でもモビプレップは一般的で
多くの医療機関で使用されているようです。
このような状態で、渡されます。
Bの部分に薬剤が入っていて、Aの部分に水を入れて
Bの薬剤と混ぜ合わせれば、モビブレッブが完成します。
これを服用する前日に作っておき、冷蔵庫などで保管しておきます。
※作り方については、医療機関で説明してもらえます。
なお、検査前日は、消化の良いものを中心に食事をしましょう。
医療機関から「おすすめメニュー」が提示されますので、
それを参考にするとよいでしょう。
モビプレップの正しい飲み方を解説
検査当日の朝、モビプレップを、ゆっくりと時間をかけて飲んでいきます。
下記の「服用のしかた」を参照してください。
まず、モビプレップ コップ1杯(約180g)を10～15分かけて飲む。これで1回。
それを6回行います。
もちろん、飲んでいる途中で便がしたくなったら、トイレに行きましょう。
モビプレップを飲むだけでなく、歩いたり、体をひねったりすると、より便が出やすくなります。
モビプレップを6回飲み終わったら、今度は水かお茶をコップ1杯(約180g)、
10～15分かけて飲む。これを3回くり返します。
ここまでがステップ1。
これで、モビプレップ1リットル＋水0.5リットル＝計1.5リットルを
飲んだことになります。
この段階で、便がほぼ透明な水のような状態になればOＫ。
そのまま検査に臨めます。
でも、まだ便が水のような状態になっていなければ、ステップ２へ。
さっきと同じ要領で、モビプレップ１杯ずつ飲んでいきます。
便が透明になったら、ステップ２で飲んだモビプレップの半分の量の水を飲みます。
(最大２リットルのモビプレップが終わったら、そこで終了です)
モビプレップを飲みながら「服用・排便チェックシート」に記入していくのですが、
参考までに、私が書いたチェックシートを掲載しておきます。
A
B
Aが最初(4月)の時、Bが2回目(9月)の時のものです。
※Bは飲んだ時刻までメモしてあります。朝6:40分に飲み始め、8:30まで飲んでいますね。
見てもらうとわかるように、
Aの時は、２杯目を飲んで「固形状態」の便が出ていますが、
Bの時は、3杯目まで全く出ていません。
お腹の中がゴロゴロしているけど、便は出ないという状態ですね。
この時は「今日はヤバいな・・」なんて焦りましたが、
その後、便意が来て事なきを得ました。
そもそも便が出始めるタイミングには個人差があって、
「モビプレップ6杯目を飲んでも全く出ない」という方もいるそうですよ。
でも続けていれば、どこかのタイミングで便意は来るので、諦めずに続けましょう。
飲んでいく毎に「固形状態」から「泥状態」→「カスが有る」→「透明」と
順調に進んで行きます。
私の経験上、黄色い水のような便にはなるのですが、
完璧な「透明」になるのは、なかなか難しいです。
ただ、病院の看護師さんから聞いたところ、「透明」の一歩手前の
「カスが有る」状態でもギリギリ検査できるそうですよ。
モビプレップの味って、どんなの!?
ここで、モビプレップの「味」についても触れておきます。
分かりやすく言うと、ポカリスウェットをもう一段階しょっぱくさせて、
さらに少し酸味を加えたような感じです。
「梅ジュースっぽい」なんて表現する人もいましたが、
私としては「しょっぱめのポカリ」というイメージ。
決して「美味しい」というものではないですが、
「思ったよりはまずくない」「何とか飲めなくはない」という感じでしょうか。
一応、医療関係者の方々が「できるだけ美味しく飲めるように」と
工夫してくれた”形跡”は感じられます。
ただ、最低1リットル、最大2リットルという量を飲まないといけないので、
辛さを感じる方もいるかもしれません。
(私も辛かった・・・というか、あの味に飽きてしまった。汗)
もし飲んでいる途中で気分が悪くなったら、
検査を予定している医療機関に連絡して、その旨を伝え、指示を仰ぎましょう。
無理して飲み続けるのはやめましょうね。
まとめ
モビプレップを飲んで便を水のような状態にするには、
大体1時間半から2時間ほどがかかります。
検査開始の時間から逆算して飲み始めてください。
(自宅で飲む場合は、病院に行く移動時間も考慮しましょう)
この続きは後編で。
