(c)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会
資料提供=ライトフィルム
映画「コンビニエンス・ストーリー」(8月5日公開)の完成披露舞台挨拶が
7月19日(火)に東京・新宿ピカデリーで行われ、
成田凌、前田敦子、六角精児らキャストと三木聡監督が登壇した。
本作は、どこにでもあるコンビニが異世界への入り口だったら・・・
というコンビニ発、“ちょっと異世界アドベンチャー”。
成田がスランプ中の脚本家・加藤を演じ、前田が不思議なコンビニ「リソーマート」で
働く妖艶な人妻・惠子役、六角が惠子の“束縛系変人夫”の南雲役を演じている。
演じた役柄について成田は「(映画を観る)お客さんと同じ目線で、異世界で起こるいろいろなことを受けていく役だったので楽しかった」とニコリ。「何かを深く考えるというよりは、監督の世界観にどうついて行けるかだと思って、正直にまっすぐな気持ちでいた感じですね。でも、六角さんの奥さん役だったので、それだけで楽しかったです」と前田が答えると、六角が「すいません。お二人とはだいぶ年が離れているけど、さりげな~い会話をちゃんと繰り広げてくれてよかったです。しゃべってもいいし、しゃべらなくてもいいし、みたいなリラックスした空間の中でやっていましたよね」と撮影中の和やかなムードそのままに答えた。
そんな3人の様子を眺めていた三木監督は「現場でもモニターで見てはいたんですが、仕上がってみると全然違うものになっているのが面白かったですね」と振り返る。演者個々についても、「成田さんの映画に向き合う姿勢が良かった。欲から脱した僧侶のようでした」「六角さんは良い人っぽいんですが、かなり狂気をはらんでいて……(笑)」「前田さんは日本女優として規格外。世界のマエアツ」と絶賛し、「この組み合わせはかなり奇跡的」とキャスティングへの満足度の高さを示した。
さらにMCから「自分の役に共感する部分は?」との質問を受け、前田は「共感? う~ん・・・」と考え込み、「何を考えているか、今いちわからなかった」と返答。すると監督は「前田さんて、そういう演じ方なんですよね。台本の意味とか共感とか、そういうのをすっ飛ばしているんだけど、芝居でやると一番本質的なところにストーンって辿り着く。さすがセンター」と彼女の勘の良さを称える。さらに「でも普段話していると、『石って、コンクリートでできていると思いました』とかとんでもないことを言ったりして。成田くんに随分フォローしてもらっていたよね」と前田の天然エピソードを暴露。
すると、「石が自然のものだと知らなかった」と前田がダメ押しの一言!? ここでも「前田さんは、みんなが勉強する時期、忙しかったから」と成田のフォローが入り、六角からも「あれ(撮影現場の石)、コンクリートっぽかったよね」との援護が入る。監督は「こうして毎日誰かに守られながら・・・でも、芝居の本質的なところに辿り着くんですからね」と、そのギャップにも魅了された様子だった。
寒い時期に、早朝から深夜まで行われたという撮影の過酷さや、そんな中だからこそ、アドレナリン全開でテンションもハイだったなど、トークは大盛り上がり。MCから作品にちなんだ最後のお題「リソー(理想)の世界」が出され、成田が「自分の体型を自由に変えられる世界」について語ったところで舞台挨拶の時間が残りわずかに。
最後は4人から観客に向けて、一言ずつメッセージが寄せられた。
「それぞれ観客に自分なりの答えや結論を出してもらう体験型ホラーです。不思議な感じを理屈抜きに体験してもらいたいです」(三木監督)
「不思議な世界が展開されますが、現実世界と少しずつすり合わせて観ていただければ」(六角)
「素直に面白いと思いました。誉め言葉として“すごいへんな映画”だなって。でもこれが映画だなとうれしくなったと言いますか。それぞれの受け取り方があると思いますが、意味がわからないという感じではないので、受け取ってもらえるものがあると思います。楽しんでください」(前田)
「ずっと憧れていた三木聡さんとここに立てているのが本当にうれしい。『コンビニ』って、『人』って、『映画』って・・・ということを感じられる。そして僕は三木さんの言葉1文字1文字すべてが最高だと思っています。異世界を楽しんでください!」(成田)
タイトル︓コンビニエンス・ストーリー
出演︓成⽥凌、前⽥敦⼦、六⾓精児、⽚⼭友希、岩松了、渋川清彦、ふせえり、松浦祐也、BIGZAM、藤間爽⼦、⼩⽥ゆりえ、影⼭徹、シャラ ラジマ
監督・脚本︓三⽊聡
企画︓マーク・シリング
コピーライト︓(c)2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会
公式 HP︓conveniencestory-movie.jp
公式 Twitter︓@cv_story_movie
【ストーリー】
スランプ中の売れない脚本家、加藤(成⽥凌)は、ある⽇、恋⼈ジグザグ(⽚⼭友希)の飼い⽝“ケルベロス”に執筆中の脚本を消され、腹⽴ちまぎれに⼭奥に捨ててしまう。後味の悪さから探しに戻るが、レンタカーが突然故障して⽴ち往⽣。霧の中のたたずむコンビニ「リソーマート」で働く妖艶な⼈妻・惠⼦(前⽥敦⼦)に助けられ、彼⼥の夫でコンビニオーナー南雲(六⾓精児)の家に泊めてもらう。しかし、惠⼦の誘惑、消えたトラック、鳴り響くクラシック⾳楽、凄惨な殺⼈事件、死者の魂が集う温泉町……加藤はすでに現世から切り離された異世界にはまり込んでいた。