7月に入り、夏の新ドラマが続々とスタートしていますが、
今回注目の夏ドラマについて、初回レビューを綴っていきたいと思います。
まずは7/4にスタートした日曜劇場「TOKYO MER」です。
事故現場の救命シーンは迫力満点!!
「TOKYO MER」は、事故・災害・事件の現場へと駆けつけ、患者を救命するために
発足した救命救急チーム”TOKYO MER”の活躍を描く医療ヒューマンドラマです。
救命救急を題材にしたドラマと言えば、過去には「救命病棟24時」シリーズ
(フジテレビ系)などいくつかありました。しかし今回のドラマは、
「医師たちが自ら事故や災害の現場に出かけて行って、その現場でオペもやってしまう」
という、これまでの救命救急ドラマとは一味違うテイストが加わっています。
いわば「人命救助」と「医療行為」がドッキングした、非常に緊迫感あふれる作品です。
これまで日曜劇場では「天皇の料理番」「テセウスの船」で好演いを見せた鈴木亮平が、
今回日曜劇場初主演。”TOKYO MER”のチーフドクター・喜多見幸太を演じます。
また厚生労働省の官僚であり医師の音羽尚役で賀来賢人、研修医・弦巻比奈役で中条あやみ、
看護師・蔵前夏梅役で菜々緒、ベトナム人看護師のホアン・ラン・ミン役でフォンチー、
麻酔科医・冬木治朗役で小手伸也、臨床工学技士・徳丸元一役で佐野勇斗が出演します。
救命救急チーム”TOKYO MER”の発足記念式典が行われていた最中、バス事故で重篤患者が出ているとの通報が入り、早速チームは現場に直行。そこには、何人もの命の危機に瀕した患者が待ち受けていた。そこで彼らは、複数の患者を危険極まりない事故現場でオペをするという前代未聞のミッションに挑むことに。
しかしチーフドクターの喜多見は、医師の常識を超越した救命行為を行ったために、厚生労働省などから問題視されてしまう。発足早々に解散の危機が迫るTOKYO MER。そんな時、とある工場で爆発事故が起こって・・・。
いや、さすがは日曜劇場。スケールがでかい!!
開始早々、いきなりバス事故現場での救命シーンがあり、ここで掴まれましたね。
初回放送を見ただけで、映画1本分を見たような満足感がありました。
これが10話くらい続くんですからね。
予告を見ると、2話も鉄骨落下事故や爆発事故の現場のシーンが出てくるそうで、
おそらく毎回何かの事故の現場が出てくるんでしょう。
スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様です。
現場でムチャやりすぎる喜多見、それを制する音羽
主人公の喜多見という男、医師としての腕も良いし、人柄も良いのですが、
あまりにもムチャをやりすぎます。
バス事故の現場では、レスキュー隊よりも先に転倒したバスの車内に入って行くし、
爆発事故が起こった工場にも独断でゴリゴリ入っていくし・・・。
(普通の医師はそこまで無謀なことはやらないそうです)
そこで音羽が出てきて、彼を制するわけです。
「あなたのやり方は間違っている。諦めることも必要なんじゃないですか」
しかし「諦めたくないんでね」と笑顔で現場に入っていく喜多見。
確かにドラマの主人公としてはカッコいいけど、
現実にこういう人が同じ職場にいたら、結構厄介ですよww
「喜多見さん、勝手なことしたらダメだって言ったじゃないか」と言っても、
「まあ、人の命を救うためだから」と、どこ吹く風・・・。
音羽も喜多見のやり方に反発するものの、喜多見がピンチに陥った時には
ちゃんと助けに行っていますから、基本良い人なんですね。
今は対立関係にある喜多見と音羽ですが、回を追うごとに
お互いに理解し合う関係になっていきそうな予感があります。
また研修医の比奈も、喜多見のやり方を良く思っていない一人ですが、
この人も後々喜多見に感化されて変わっていきそうな雰囲気です。
2話は彼女がフィーチャーされる回のようなので、注目ですね。
赤塚×白金の対立 赤塚と喜多見の間の秘密とは?
また医療だけでなく、政治の世界も関わってくるところが日曜劇場らしい。
MERを発足させたのは東京都知事の赤塚(石田ゆり子)で、
その赤塚と対立する厚生労働大臣の白金(渡辺真起子)は、
逆にMERを解体させようと躍起になっています。
(「国と東京都は仲が悪い」というセリフもあり、どこかの国のようですww)
喜多見をMERのチーフドクターに任命したのも赤塚ですが、
この赤塚と喜多見の間には、何やら人には言えない秘密があるようです。
さらに喜多見はバツイチだと言っていましたが、
比奈の指導医である高輪(仲里依紗)が元妻なのかも・・・。
その辺もこれから明かされていくのでしょうね。
スケールの大きな救命シーンも毎回の見どころですが、
それに加えて、登場人物たちの関係の変化も楽しみなポイントです。